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選択 1

2013.08.17 (Sat)
 エレナはボロボロと涙をこぼして目を開いた。
 「私を愛してくれている人に・・・殺してくれと、頼めと・・・?」
 「そうです。そう契約しました。・・・ですが、そなたにも人を殺めた罪があります。生きて償ってもらう為に、別の選択肢を与えましょう。この国の民全ての命を取るか、そなたの最も愛する人間の命を取るか、選択しなさい」
 「そんな・・・!!」
 「どちらかを選べば、どちらかが滅びます」
 「そんな・・・!!もうやめてください、そんなこと!!私一人が全ての罪を負います!!子孫代々でもなく、私が!!」
 ファリガーナは微笑み、消えていった。


 ガクンッとエレナは現実に戻った。
 もう誰も死んで欲しくない。
 誰にも――。
 そのときエレナの目に入ったのは、ジェフに狙いを定めて弓矢を引き絞るクレストの姿だった。

 考える間もなかった。

 もうやめて――。

 エレナは、祈りの座から飛び降り、ジェフの前に飛び出した。
 何も考える間もなく、選んでしまった。
 ジェフを――。
 心から愛した人を――。

 青蛇の毒の塗られた矢は、真っ直ぐにエレナの胸を打ち抜いた。

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