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プロローグ

2015.02.15 (Sun)
始める前にお断り。
このお話超完成度低いです。100点満点中28点(自己採点)です。
こんなもん晒すなってくらい低いです。
そ、それでも怖いもの見たさで読みたい方だけ、どうぞ。
あ、怖い話じゃないですよv






 「ここはお前のいる場所じゃない!」
 ユリアが少し遅くなって家に帰ると、急に母親が大声を出した。
 「か、母さん?」
 「出て行け!!出て行け!!」
 「何で!?ちょっと母さんどうしたの!?」
 母親は、まるで悪魔でも見るような目つきでユリアに向かって物を投げつけてきた。
 「少しくらい遅くなったからってそんな言い方ないじゃない!!」
 飛んでくるものから頭をかばいながら、ユリアは叫んだ。
 「出てって!!出て行け!!」
 「母さん――!!」

 A Glancing Light

 その一時間後、ユリアは電車に揺られていた。
 なぜか家を追い出された。
 というか出てきてやった。
 父はとうの昔に他界し、母親と二人暮らしだった。
 母親に最近恋人ができたことは知っていたし、だからと言ってユリアが反抗したとか、そういった経緯もない。
 なぜあんなことを言われなければならないのか、ユリアには皆目見当もつかなかったが、あんな言い方をされたらさすがに腹も立つ。
 ちょうどいいことに、今は大学のバカンスが始まったばかりだった。
 ユリアは一時的避難場所として、遠距離恋愛になっている恋人のもとへ向かっていた。
 しばらく離れて暮らせば、母親も頭を冷やすだろう。
 ユリアはちょっと滲んだ涙を拭って、外の景色を眺めていた。

 電車を乗り継いで、ユリアは海の見える駅に降り立った。
 この町に、恋人のギルがいる。
 ユリアより五歳年上で、家業のケーキ屋を継ぐことになっている。
 ユリアはギルの住むアパートに向かって歩き出した。
 終電に間に合ってよかった。
 海を左手に歩きながら、ユリアはそんなことを思った。
 そしてアパートが見えてくると、ほっと胸をなでおろした。
 まだ明かりがついている。
 起きていてくれたようだ。
 突然現れたらびっくりするだろうか。
 でももう付き合って四年だし、ユリアが大学を卒業したら結婚しようと、そんな話もするくらいだから、急に押しかけたって驚かれはしても怒られはしないだろう。
 あと一年、あと一年でユリアは大学を卒業する。
 その後はギルと一緒にケーキ屋を運営するのだ。
 母親との突然の不和も、その頃には解消するだろう。
 ユリアはふんわりと微笑み、ギルのアパートの呼び鈴を鳴らした。

 
 ギルはこんな夜更けに誰が呼び鈴を鳴らすのかと、内心不審に思いながら覗き窓を見た。
 するとそこにいたのは――。
 「ユリア!?」
 ギルは慌ててドアを開けた。
 「まさか・・・お前・・・どうしてここに・・・」
 ギルはひどく驚いたように、ユリアを見つめた。
 「久しぶりね、ギル。遅くにごめんなさい。っていうか、突然ごめんなさい」
 「ユリア・・・」
 ユリアの頬に触れようとしたギルの手はカタカタと震え、まるでひどく繊細なガラス細工にでも触れるようだった。
 「本当に――」
 「そんな幽霊を見るような顔しなくたっていいでしょ」
 ユリアはころころと笑った。
 その笑顔に、ギルはぎこちなく笑い返し、ユリアを中へ通した。


 ああ、神様、この時間をありがとう。
 しばらく後にになって、ユリアはそう感謝した。
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