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アルフェンドラ 2

2013.07.03 (Wed)
 数日後、ジェフとエレナはアルフェンドラの一団と合流した。
 「エレナ!!」
 「サーシャ!!」
 若い異国の女性が、キャーッと黄色い悲鳴を上げてエレナと抱き合った。
 「久しぶり!!何年ぶりかしら?」
 「もう二年は経つわ」
 「レーナ」
 「アラン!!」
 エレナは飛びつくようにしてアランに抱きついた。
 すごい喜びようだ。
 「踊れるか?」
 「わからないわ。もうずっと踊ってないもの」
 クスクスと笑って、エレナはアランから離れた。
 「ジェフよ」
 エレナがジェフを紹介した。
 「サーシャよ」
 「アランだ」
 サーシャは踊り子風にお辞儀をし、アランはジェフに手を差し出した。
 「ジェフだ」
 アランの手を取って握手しながら、ジェフは挨拶した。
 「エレナの恋人?」
 サーシャが色っぽい目でジェフを見ながら言った。
 「まさか!ただの知り合いよ」
 エレナはふいっとそっぽを向いた。
 「ふぅーん。よろしくね、ジェフ」
 「あ、ああ・・・」
 ジェフは落ちつかなそうに頷いた。
 「この人、わけアリなの。だから、あんまり表に出さないであげて?」
 エレナがやんわりとジェフの境遇を説明した。
 「大丈夫さ。俺たちの中にまぎれれば、わからない」
 それより、と、アランは手をさすり始めた。
 「早速手合わせと願おうじゃないか、レーナ」
 「ええ、いいわ」
 「そうこなくっちゃ。おい!」
 アランは楽器の手入れをしていた数人に声をかけた。
 手合わせ?
 ジェフが不思議に思っていると、エレナは外套を脱ぎ、曲剣を二振り手渡された。
 「何するんだ?」
 「いいから見てて」
 エレナはイタズラっぽく笑うと、剣を構えた。
 音楽が鳴り始めた。
 途端に、エレナとアランが、速い曲に合わせて打ち合いを始めた。
 激しくぶつかり合う剣の音。
 エレナは楽しそうに曲剣を振ってアランを挑発する。
 しかし、途中で――。
 「あー、だめだわ。完全になまってる」
 エレナが剣を下ろした。
 「おいっレーナ!!」
 行き場を失ったアランの剣は、エレナの首元を掠めたが、エレナはひょいと一歩下がって何でもなさそうに首を振った。
 「急に止まるなって言ってるだろ!!危ないだろ!!」
 「大丈夫よ」
 「お前がじゃなくて俺の心臓がだ!!」
 アランは肝を冷やした。
 もっと肝を冷やしたのはジェフだった。
 そのジェフの様子を見たエレナは、鈴を転がしたような笑い声をあげるのだった。

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