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赤の紋章“ if ”Part2

2013.11.01 (Fri)
このお話はいわゆる裏です。表に置いてありますが裏です。
裏の意味がわからない方、えっちぃ表現が苦手な方は閲覧を控えてください。









かたかたと、晩秋の冷たい風が窓を揺らす。
そこへ、がたんと音を立ててドアを開け、外出していたジェフが帰ってきた。
王族の状況などを調べに外に出ていたのだ。
彼はよくこうして家を空ける。
エレナはジェフが一緒に住むようになってからというもの、盗賊として動くことはほとんどなくなった。
「おかえりなさい。遅かったわね」
擦っていた薬研から顔を上げずに、エレナは言葉だけで彼を迎えた。
「ああ。少し遠くまで行ってきた」
ジェフが外套を脱ぐ気配がする。
「今夜は冷えるな」
「そうね」
エレナはようやく出来上がった薬を瓶に入れ、暖炉に薪をくべた。
そしてふと、後ろから暖かいものに抱きすくめられるのを感じた。
「ジェフ?」
「・・・寒い」
ジェフはエレナの髪に顔を埋めて、その香を吸いこんだ。
「薬草の香りがする」
「さっきまですり潰してたから・・・」
「いい香りだ」
ジェフはもう一度大きく息を吸い込んだ。
「ちょっとジェフ、くすぐったいってば」
「くすぐったい?」
そう聞こえたかと思うと、今度は首筋にチリッとした痛みを感じた。
「んっ」
「これは?」
「やだ、また痕つけたの!?やめてよ恥ずかしいんだから!」
ジェフはくつくつと笑いながら、エレナをこちらに向かせ、その艶やかな唇をふさいだ。
エレナにとっては男性はジェフしか知らない。
まだこうして口づけを交わすのもどこかぎこちない。
何度も何度も角度を変えては口内を犯され、次第に頭がぼんやりしてくる。
ハッと気付いた時には遅かった。
ジェフはエレナのシャツの紐をすっかり解いてしまっていた。
どうしてこんなときだけこうも器用なんだこの男は。
「やっ」
「エレナ、寒い」
冷たい手でシャツの中を直にまさぐられて、エレナは思わず身をよじった。
「寒いとか言いながら人を脱がさないでよ!」
「寒い」
「暖炉であったまればいいでしょ!」
「そう言うなよ」
ジェフはひょいとエレナを抱き上げると、寝室の寝台にエレナを横たえた。
「ジェ・・・」
何か言う前に、唇をふさがれる。
抵抗しようにも、この件に関してはジェフの方が数枚上手だ。
苦しくなって、ジェフの胸をどんどん叩くと、ようやく解放してくれる。
「本当に嫌ならやめてやる」
顔と顔がくっつきそうな距離囁かれて、エレナは我知らず体の奥が熱くなるのを感じた。
本当に嫌なら、なんて言って、嫌だと言えるはずないじゃないか。
こんなに愛しているのに――。
「ずるい」
「何がだ?」
「そんなこと、言えるはずないってわかってるくせに」
「どうかな」
半分肌蹴たシャツの中に、再びジェフの手が滑りこんでくる。
このまま流されてたまるものか。
エレナはジェフの襟元をぐいっと引っ張って、今度は自分から唇を重ねた。
ぎこちなくジェフの唇をついばむようにして、何度も唇を重ねる。
ジェフはされるがまま、じっとしていたが、やがてエレナの頭を掻き抱いていつものように激しく唇を合わせ始めた。
ジェフは口づけがうまい。
エレナは先ほども言ったように男性はジェフしか知らないし、心のどこかで悔しく思いながらも、彼の口づけを受け入れていた。
ジェフの昔の女のことなど知りたくない。
ただ今は、今だけは、自分を見ていてほしい――。
エレナはジェフのシャツの紐に手をかけた。
すると、ジェフは驚いたように目を見開いた。
いつもはされるばかりのエレナが――。
「どうした?」
ジェフは思わずそうたずねていた。
「行かないでね」
ジェフの少し冷たい胸元に頬を寄せて、エレナは囁いた。
「どこへも行かないで、私のそばにいて」
ジェフはふっと微笑み、エレナの額に唇を落とした。

揺さぶられる身体が燃えるように熱い。
もう何度目だろう、今夜こうしてジェフを受け入れるのは。
散々喘がされて、エレナの身体にはもう力が入らない。
身体を割り入ってくるジェフの存在だけが、エレナの意識を繋ぎとめているようなものだった。
「ジェフ・・・」
絶え間なく喘ぎながら、エレナは許しを請うように彼の名を呼んだ。
「もう・・・んぅ・・・」
続きを聞くのが怖いとでもいうように、ジェフはエレナの唇をふさいだ。
エレナは気付いていた。
身体を重ねるたび、ジェフは時折どことなく悲しそうな顔をするようになっていたのを。
エレナは残った力でジェフを抱きしめ、それが何なのかはわからないけれど、彼の不安を拭おうとした。
瞬間、ジェフの動きが激しくなる。
「やっ、ああっ!」
「エレナ・・・」
何度も彼女の名前を呼び、ジェフは思うさまエレナの身体を蹂躙する。
「ジェフ、もう、もう・・・!!」
がくがくとエレナの身体が痙攣すると同時に、ジェフも今夜何度目か分からない欲望を吐き出した。

ジェフは荒い息を整えながら、それでもまだ長い長い口づけをしていた。
エレナもぐったりとして、しかしジェフの頭を何度も撫でながら、彼を受け入れいた。
どれくらいそうしていたのだろう。
二人はお互いを見つめあって、髪を梳いたり、頬を撫でたり、まだ甘い余韻に浸っていた。
「ねえ・・・」
エレナはかすれた声で呼びかけた。
「何だ」
「何か、不安でもあるの?」
「不安?」
「あなた、ときどきすごく悲しそうな顔をするわ。何かあるの?」
「・・・・・・」
ジェフは内心舌打ちをした。
エレナに心を許しすぎている。
しかしこれだけ愛してしまえばそれも必然というもの。
ジェフは誤魔化すように、すっとエレナのわき腹に手を這わせた。
「ちょっ、もう無理だから!」
「それは残念だ」
「あんたたちみたいな体力バカに付き合ってられないわよってっ、ちょっ、と!」
再び貪るような口づけを始めたジェフに、エレナは必死になって抵抗したが、無駄な抵抗を絵にかいたようなものだった。

今はまだ、ただの恋人同士でいたい。
今はまだ、この幸せを失いたくない。

ジェフの思いを誰が計り知ることができるだろうか。
今はまだ――。

今はまだ





新澤、今度こそイロモノデビュー。
リクエストしてくださったA様、こんなんで勘弁してくださいorz
『その手を離したとき運命は変わる』の前のお話です。
や、あの、ほんと、難しいですね、裏って。
まじめに難しい。いや、ほんと難しい。
ただあんあん言わせればいいってもんじゃないし、
だからって表現しないとイロなのか何なのかわからない。
途中で何度ギャグに走りたくなったことか!


・・・さっきからエレナにいろいろゴミをぶつけられてる気がするんだけど気のせいか?

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