A Glascing Light あとがき

2015.02.20 (Fri)
えーと、すみませんこんなもん晒すなってくらいすごく完成度が低くて(^^;)ゞ
28点だな・・・。
これ、新澤が見た夢を文字に起こしたんです。
この夢見たとき、ぶっちゃけ

泣きながら目が覚めました。

「あ、ネタになる」と思ったんですが、あんまり、なりませんでしたね( ̄∀ ̄;)
きっとユリアが死んじゃってることは読めたはず。
ただとにかく「俺の前で二度も死ぬな」と「お前なしでどうやって幸せになれって言うんだよ」っていう言葉が
なんか強烈に残ってて。

ちなみにギルに霊感があったとか、そういうことはありません。
ユリアの一存です。
私のお話には神様がよく登場しますが(これと『赤の紋章』だけか)、
新澤は宗教家ではありません(^^;)

ただまあ、あと一年で結婚しようねって約束していたのにユリアが事故で死んじゃって、
離れ離れになってしまう前に、ユリアがギルを最期まで大事に大事に思っていたということだけ
伝わればなと思っています。

しかしここまで完成度の低い話を晒していいのかと思うのですが、
せっかく書いたのでしばらく上げておきます。
で、そのうち読み返してあんまりにも恥ずかしいようだったら下げます。
いや下げると思います。
たまたま読めたらラッキーと思うかアンラッキーと思うかはあなた次第(笑)。

こんなもんに付き合ってくださってありがとうございました!!


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第三話

2015.02.20 (Fri)
 「・・・どういう意味?」
 ユリアはギルの腕の中で怪訝な声を出した。
 「俺の目の前で、二度も死なないでくれ!!」
 「・・・え?」
 「わからないか?」
 そう言ってようやくユリアを放したギルの頬を、涙が伝っていた。
 「・・・お前、死んでるんだよ」

 ――何、それ?

 「な、何言ってるの?」
 「わからないんだな・・・。お前、一月前、俺の目の前で、さっきみたいに子供を助けようとして、一緒に車にはねられて・・・」 
 その言葉に、ユリアの記憶が走馬灯のように蘇ってきた。
 車道に飛び出した子供を助けようと、その後を追った。
 しかし、間に合わなかった・・・。

 「どうして・・・どうして・・・」
 ギルは泣きながら、再びユリアの身体をぎゅっと抱きしめた。
 「こんなに温かいのに、お前はもういないんだ・・・。どうしてこんなことに・・・」
 「母さんが、私を追い出したのは・・・」
 「さっき電話があった。お前の姿が見えたと言って。でも、受け入れられなくて、酷いことをしたと泣いていた・・・」
 「どうして、私はここにいるの・・・?」
 ユリアは、あの時確かに、ギルの腕の中で冷たくなっていくのを感じた。
 そして、思い出した。
 命の灯し火が消えることを悟ったその一瞬前、どうしても言いたかった一言を。
 「ギル・・・、私・・・、言わなきゃいけないことがあるわ・・・」
 「だめだ、言ったらだめだ。言ったらお前はきっと消えてしまう。二度と俺の前から消えないでくれ・・・!!」
 「・・・だめよ、ギル」
 ユリアの頬からも涙が伝った。
 それは冷たいものではなく、温かなものだった。
 そしてユリアは、伝えることができなかった一言を口にした。
 「ギル・・・、幸せになって・・・」
 この一言を言わせてほしいと、ユリアはあのとき神に祈った。
 それが、叶えられたのだろう。
 「お前なしで、どうやって幸せになれって言うんだよ!!」
 ギルが絶叫するような声を出した。
 暗がりで一人叫ぶギルに、好奇の視線が向けられ始めていたが、ギルは気にも留めなかった。
 「大丈夫よ、あなたなら」
 ユリアは、時間が来たのを悟った。
 ああ、神様、この一言を言わせてくれて、ありがとう。
 この時間をありがとう。
 「泣かないで、ギル。私はいなくなるけど、あなたの人生はまだまだ続くの。絶対に幸せになれる日が来るから」
 「そんな日来るわけないだろう!!」
 「来るわ。必ず。・・・私はあなたと出逢えて幸せだった・・・。ありがとう、ギル」
 ユリアがそう言った次の瞬間、ギルの腕から彼女を抱きしめていた感覚が抜け去った。
 「ユリアっ!!」
 「悲しませて、ごめんなさい。でも、また笑える日が来るから」
 夜空に咲く大輪の花にとけて、ユリアの姿も消えつつあった。
 「今までありがとう・・・愛してるわ、ギル・・・。必ず幸せに・・・・・・・・・」
 「ユリア・・・っ!!!」
 そしてギルは、一人になった。

 「・・・じゃあ、本物だったわけだ」
 次の日の休憩中、ギルは職場の仲間に昨夜のことを洗いざらい話して聞かせた。
 「あいつ・・・、俺の目の前で二度も・・・。人の気も知らないで・・・」
 ギルは必死に涙をかみ殺しながら言った。
 「ユリアはそれだけお前に伝えたかったんだろ」
 「本当、あいつなしで、どうやって幸せになんかなれるんだよ」
 「お前がいつまでも不幸なままでいたら、それこそユリアは悲しむ。幸せってのは自分で掴むもんだろ。前、向けよ」
 「・・・簡単に言うなよ」
 ギルは苦笑交じりに立ち上がったが、仲間から背けた頬を、再び涙が伝った。

 その後、ギルの前には二度とユリアは現れなかった。
 それでも、ギルは必死に前を向いた。
 あいつが生きられなかった分まで、俺が――。

A Glacing Light

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第二話

2015.02.19 (Thu)
 ユリアはギルの家に来て、不思議に思ったことがあった。
 写真だ。
 ギルはなぜか、やたらとユリアの写真を飾りまくっていた。
 彼はそんな性格ではないし、一緒に写真を撮ろうとすると恥ずかしがって逃げ回るくらいなのに、この家に飾られている写真は、みなユリアとギルが一緒に写っていた。
 「どういう心境の変化かしら・・・」
 ユリアは首をかしげながらギルの家を出て、鍵をかけた。
 昼食をとりがてら、海の近くを散歩しようとしたのだが、まったく空腹を感じない。
 持ち合わせも多いわけではないので、ケバブの屋台を横目に、ショッピングモールに足を踏み入れた。
 しばらく数々の店を冷やかして回って、最後の店から出ると、カラフルな広告が目に飛び込んできた。
 「花火・・・!」
 今日はこの近くの海辺で花火大会があるそうだ。
 「絶対ギルと来よう!」
 ユリアは目をキラキラさせてその場を後にした。
 
 夕方、ギルはアパートの明かりが点いているのを見て、本当にユリアがいるのだと実感した。
 ――・・・・・・。
 複雑な気分でドアノブを回すと、かちりと音がしてドアが開いた。
 ユリアが、いるはずだ。
 「・・・ユリア?」
 玄関で躊躇いがちに声をかけてみると、
 「あ、お帰りなさい!」
 と、ユリアが小走りにやってきた。
 そうだ。こうして彼女は俺の目の前にいるじゃないか。
 あれこそが悪い夢じゃなかったのか・・・。
 「ギル、出かける支度して!今すぐ!!」
 「は?」
 「海辺で花火があるのよ!行きましょう!」
 帰ってきて一分もしないうちに、ギルは再び外に押し出された。
 
 ほどなくして、二人は花火が見える海辺にやってきた。
 「わあっ!もう始まってる!!」
 ユリアは手近なテトラポットに腰掛けながら、色鮮やかに彩られた空を見上げた。
 近くには昼間見かけたようなケバブや飲み物の屋台が出ていた。
 「ねえ、ギル、夕食まだでしょ?私買ってきてあげる」
 「えっ、おい、ユリア!!」
 ギルは慌てて声をかけた。
 「何?すごい声出すからみんなあなたのこと見てるわよ」
 「食事は・・・いいよ」
 「そう?でも私ラッシーが飲みたいの!待ってて」
 「ユリ・・・!」
 そのとき、ギルの携帯電話が鳴った。
 ユリアの母からだった。
 「もしもし?」
 「ギル?ああ、ギル・・・」
 電話の向こうでは、ユリアの母が泣いていた。
 ユリアの母の話を聞き終えたギルは、ようやく口を開いた。
 「ユリアは今、俺のところにいます」
 「じゃあ・・・!!」
 そこまで言って、ギルはユリアが歩いていった方向を振り返った。
 
 ユリアは飲み物を求めて屋台に近づいて行った。
 すると、目の前をするするっと小さな男の子が走って行った。
 しかし、そこへ、車がすごいスピードで突っ込んできた。
 「あっ・・・!!!」
 ユリアは考える間もなく男の子の方へ駆け出していた。

 それを見たギルは、血相を変えて電話を放り出し、ユリアの元へ走った。
 そして、車が男の子とユリアをぎりぎりに避けていったところを抱きとめた。
 
 「いったー・・・」
 ユリアは一瞬何が起こったのかわからず、ただギルの腕の中で呻き声をあげた。
 ギルは、ずっと彼女を抱きしめたまま動かなかった。
 「ギル?大丈夫よ――」
 「・・・ぬな・・・」
 「え?」
 ギルが震えるような声を絞り出し、ユリアは聞き返した。
 「二度も死ぬな!!」

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第一話

2015.02.16 (Mon)
 「・・・で、俺のところに来たって?」
 ギルはソファにちょこんと座ったユリアに問いかけた。
 「だって、そんな言い方ないと思わない?」
 「でもお前、それ――」
 「何よ」
 ユリアはむすっと唇を尖らせた。
 「あなたも母さんの味方するつもり?」
 「・・・・・・」
 「・・・もしかしたら」
 ユリアはふと目を伏せた。
 「母さんも恋人ができたから、私のことが邪魔になったのかもしれないわね」
 「それはない」
 ギルは即答した。
 「絶対にない」
 「何でそう言い切れるのよ」
 「それは・・・」
 「とにかく、しばらくでいいから、ここにいさせて?お願い」
 ギルはまだ何か言いたそうにしていたが、ユリアの懇願に負けたのか、やがて首を縦に振った。

 翌朝ギルが目を覚ますと、ユリアが隣に寝ていた。
 ――夢じゃなかったんだな・・・。
 眠れる隣の美女を眺めながら、ギルはその髪を梳いてみた。
 ユリアが起きる気配はない。
 ――夢・・・じゃ、ない、よな・・・。
 どれほど会いたかったか。
 ユリアにはきっと理解できないだろうほどのこの思い。
 すーすーと寝息を立てるユリアをもう一度確認してから、ギルは起き上がって身支度を始めた。

 わずかな衣擦れの音に、ユリアは目を覚ました。
 「もう仕事の時間?」
 「・・・起きたのか」
 ユリアは目をこすりながら起き上がった。
 その顔にはまだどこかあどけなさが残っていた。
 「お前、ちょっとこれ持ってみて」
 ギルは唐突にグラスをユリアに差し出した。
 「は?」
 ユリアは言われるがまま、そのグラスを受け取った。
 「何?」
 「・・・いや。・・・鍵、置いていくから。出かけるときは鍵、頼む」
 「ええ。ありがとう」
 「そう遅くならないうちに帰るから」
 ギルがそう言うと、ユリアはふふっと笑って立ち上がった。
 「結婚したら、毎朝こんな感じなのかしら」
 「・・・・・・」
 ギルは何も言わずにそっとユリアの額に唇を落とし、出かけて行った。

 「ユリアが・・・?」
 ギルの職場仲間が、愕然としたように彼の言葉を繰り返した。
 「お前、疲れてるんじゃないのか?」
 「俺もそう思ったんだけどさ、どうもそうじゃないっぽいんだよ」
 「俺は信じない。ユリアがこんなところにいるわけがない」
 「いやだから俺もそう思ったんだけどさ」
 「ギル、目ぇ覚ませよ。気持ちはわかるけど・・・」
 ギルは仲間の言葉を半分に聞きながら、目の前の卵の山を持ち上げた。
 わかってる。わかってるんだ。
 でも目の前にいるんだ。
 俺の婚約者が・・・。


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プロローグ

2015.02.15 (Sun)
始める前にお断り。
このお話超完成度低いです。100点満点中28点(自己採点)です。
こんなもん晒すなってくらい低いです。
そ、それでも怖いもの見たさで読みたい方だけ、どうぞ。
あ、怖い話じゃないですよv






 「ここはお前のいる場所じゃない!」
 ユリアが少し遅くなって家に帰ると、急に母親が大声を出した。
 「か、母さん?」
 「出て行け!!出て行け!!」
 「何で!?ちょっと母さんどうしたの!?」
 母親は、まるで悪魔でも見るような目つきでユリアに向かって物を投げつけてきた。
 「少しくらい遅くなったからってそんな言い方ないじゃない!!」
 飛んでくるものから頭をかばいながら、ユリアは叫んだ。
 「出てって!!出て行け!!」
 「母さん――!!」

 A Glancing Light

 その一時間後、ユリアは電車に揺られていた。
 なぜか家を追い出された。
 というか出てきてやった。
 父はとうの昔に他界し、母親と二人暮らしだった。
 母親に最近恋人ができたことは知っていたし、だからと言ってユリアが反抗したとか、そういった経緯もない。
 なぜあんなことを言われなければならないのか、ユリアには皆目見当もつかなかったが、あんな言い方をされたらさすがに腹も立つ。
 ちょうどいいことに、今は大学のバカンスが始まったばかりだった。
 ユリアは一時的避難場所として、遠距離恋愛になっている恋人のもとへ向かっていた。
 しばらく離れて暮らせば、母親も頭を冷やすだろう。
 ユリアはちょっと滲んだ涙を拭って、外の景色を眺めていた。

 電車を乗り継いで、ユリアは海の見える駅に降り立った。
 この町に、恋人のギルがいる。
 ユリアより五歳年上で、家業のケーキ屋を継ぐことになっている。
 ユリアはギルの住むアパートに向かって歩き出した。
 終電に間に合ってよかった。
 海を左手に歩きながら、ユリアはそんなことを思った。
 そしてアパートが見えてくると、ほっと胸をなでおろした。
 まだ明かりがついている。
 起きていてくれたようだ。
 突然現れたらびっくりするだろうか。
 でももう付き合って四年だし、ユリアが大学を卒業したら結婚しようと、そんな話もするくらいだから、急に押しかけたって驚かれはしても怒られはしないだろう。
 あと一年、あと一年でユリアは大学を卒業する。
 その後はギルと一緒にケーキ屋を運営するのだ。
 母親との突然の不和も、その頃には解消するだろう。
 ユリアはふんわりと微笑み、ギルのアパートの呼び鈴を鳴らした。

 
 ギルはこんな夜更けに誰が呼び鈴を鳴らすのかと、内心不審に思いながら覗き窓を見た。
 するとそこにいたのは――。
 「ユリア!?」
 ギルは慌ててドアを開けた。
 「まさか・・・お前・・・どうしてここに・・・」
 ギルはひどく驚いたように、ユリアを見つめた。
 「久しぶりね、ギル。遅くにごめんなさい。っていうか、突然ごめんなさい」
 「ユリア・・・」
 ユリアの頬に触れようとしたギルの手はカタカタと震え、まるでひどく繊細なガラス細工にでも触れるようだった。
 「本当に――」
 「そんな幽霊を見るような顔しなくたっていいでしょ」
 ユリアはころころと笑った。
 その笑顔に、ギルはぎこちなく笑い返し、ユリアを中へ通した。


 ああ、神様、この時間をありがとう。
 しばらく後にになって、ユリアはそう感謝した。
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